認知心理学からのアプローチ

さて、「自分」の創られ方を認知心理学の方向から見てみるとどうなるか・・・。

 

人間の記憶のメカニズムを説明するとなると分厚い本が一冊出来てしまう程複雑ですから、すごく簡単に(少し乱暴で稚拙な表現になってしまうのをお許しください)表現すると。

 

人間の脳には、パソコンで言う『ハードディスク』(長期記憶)にあたる部分と、『メモリー』(短期記憶)にあたる部分があるとイメージしてみてください。

ハードディスクにあたる部分を『大脳新皮質』、メモリーにあたる部分を『海馬』と呼んでいます。

 

普段それぞれをネットワークでつないで、これは覚えておいたほうがいいかな、それとも自分には必要ないかな・・・、などをやり取りしながら保存していこうとするのです。

 

そして、保存するのに選択の目安になる材料として『情動(感情)』があります。

この情動は『扁桃体』と呼ばれるところが強く関係していると言われています。

 

そう、この出来事はすごく楽しかったから覚えておこう!、この出来事はすごく悲しかったからまたこんな事が起こらないように覚えておこう!、と言った感じです。

 

自分が生きていく上で必要だと感じられる事を情動と共に記憶していくのです。

 

これは意思に関係なく、自動的に行われている処理なのです。

 

続く・・・。

疇地心理研究所

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